ドリーム小説
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意味分かんない、何この状況。
さっきまで全然こんな感じじゃなかったじゃん!
「ねえ、」
『ちょっと亮平、待って』
「なんで?」
『だって、なんかキャラ変わってない?』
「別に?」
いつもみたいに一緒に下校して、そのまま仲良く亮平の家へ。
…のはずだったんだけど。
いや、一緒に下校して仲良く亮平の部屋に来るとこまでは。
そこまではいつもと…というかつい昨日と一緒だった。
…なのに今のこの状況、何??
『な、だって、いつもこんなことしないでしょ…』
「…そうだね」
あたしがいつも座ってる亮平のベット。
いつもどおりに座ったら、亮平が壁にバンッて手をつけて、
すごく近い距離で攻められてる。
こんなに顔近いことなんて…初めてだよ。
…やばい。
腕の力がもたない…倒れちゃうよ…。
『…なんか怒ってんの?』
おそるおそる聞いてみると、ピクっと亮平は反応した。
「あのさあ!いっつも俺以外の男としゃべってるよねえ?」
ビックリした。
『亮平とだってしゃべってるじゃん!いっつもじゃないよ…』
「いつもじゃなくても、妬くもんは妬くの」
『妬くって…』
「分かってくれないの?」
違う、亮平じゃない。
ごめん、気付けなくて、亮平…ごめん。
やだ、別れるとか言わないよね?…ヤダよ亮平。
「分かってくれないなら教えるしかないよね」
『え』
乱暴にあごを持ち上げられる。
グッと距離が近くなる。
あたしは無意識に目をつむった。
唇がくっついた。
すると、ちゅっと音をたてて少しで離れた。
あたしはゆっくり目を開ける。
予想外のことが起こってパニック状態だった。
そこにはさっきとは違う、いつもの微笑みの亮平。
『りょ、へ…』
とまで言うと、ピシッとデコピンをくらった。
『い、たっ…』
「どー?分かった?」
『え、な…』
「うそうそ、あんなの俺じゃないよ、疲れたあ。
あー、いつもこうしてる人の気がしれない」
ケラケラと笑いながら、デコピンしたとこを撫でてくれた。
『な、…何それ!』
「いやー友達が阿部は優しすぎるから
1回彼女に教えてあげた方がいいよって言うからさぁ」
『ちょっと…なにそれもう』
「ビックリした?ごめんごめん」
いつもの亮平だ…
安心したら涙が出そうになっちゃった。
必死で堪えてた。
『うぅ…』
「あら」
『わ、別れるって…言われたらどうしよう…かと、』
「俺がこんなにお前を好きなのに?」
一粒こぼれちゃった。
泣いてるのを隠そうとして亮平に抱きついた
…というのは口実で、ただ亮平に触りたくなった。
「ごめんね…泣かないで」
…バレてた。
頭をポンポンしてくれる。
んー…亮平の匂いがする…。
「もうしないから…ね?」
『…うん』
「大好きだよ、心配しないで」
『うん…あたしも好き、大好き』
「あーなにそれ、可愛いっ」
『~~~~っ、ねえ!
さっき言ってくれたことホント?』
「妬くってやつ?
んー半分くらいね、でもいや大丈夫だから」
『逆にショックなんだけど…
妬いてくれるってちょっと嬉しい…』
「そう?じゃあ迷惑かけない程度に妬いとく。
…っていうか妬かせないでよ!」
『はは…そうだね』
そう言うと優しく抱きしめてくれた。
迫られた時、怖いって思ったけど、ちょっとカッコいいと思ったのは秘密。
同時に亮平にならグチャグチャにされてもいいって思っちゃったのも…秘密。
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