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ドリーム小説
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ねえ、この後デートなの!分かりますか?!
 
 
 
「次真田くんお願いしまーす」
 
「はい!お願いします!!」
 
 
 
 
デートなの、ねえ、デートなの!
俺の愛しの彼女の梓紗が待ってるんだよ~…
待ち合わせ時間まであと5分…間に合わないー!!
 
こういう急いでるときに限って、1人ずつの撮影と全員での撮影。
そんでもって、座談会!!
座談会が思ったより話しこんで延びちゃったから、
今はスタッフさんもすっげー急いでるし、もちろん俺も急いでる。
ていうか、俺が1番急いでる!!
 
 
 
「はい、真田くん終了です、お疲れさまでしたー」
 
「おつかれっした!ありがとうございました!!」
 
 
 
 
 
そりゃーもう、俺は急ぐ急ぐ…。
急いで衣装を脱いで、急いで私服に着替えて、
急いで散らかってる自分のものをバックに入れる。
そしたら、のんびり着替えてる野澤に遭遇。
上は私服着てるのに、下は衣装のままだ…トイレか?笑
 
 
「あれ、まだいたの?」
 
「ホントだよもう、早くしないと…」
 
「呆れて帰られちゃうよ~?佑馬のこと信じられない!って」
 
「…まじそれ、リアルに笑えないんだけど」
 
「悪い悪い、」
 
 
 
 
野澤は今日この後デートだって知ってるから、盛大にイジられる。
それを見てた、ふっかと阿部はクスクス笑ってる。
おい、ふっかと阿部にこの後デートだってバレたじゃねーかよ。
 
じゃあな、つって俺は急いでスタジオを出た。
 
…ところに、なんだかもう帰ったはずのメンバーが溜まってる。
 
 
俺は混じりたい一心だったけど、もう待ち合わせ時間を過ぎている。
連絡しなきゃ…と携帯を取り出して、梓紗の名前を探す。
 
話しかけると長くなっちゃいそうだったから、
俺はさりげなーく後ろを通り過ぎようとしたときだった。
 
 
「あ、真田!!」
 
 
 
…気付かれたー。
しかも翔太に呼ばれた、あー、ごめん、今日はデート無しだわ。
俺は「はあ、」と深いため息をついて、梓紗に発信する。
 
「…何?」
 
「ほいっ!」
 
 
 
 
 
 
 
…梓紗の携帯の着信音が聞こえる。
あれ?
 
 
ほい、と翔太のどいた先には梓紗の姿が。
 
 
 
 
 
 
 
なんでココにいんの?
 
 
 
「あはは…」
 
そう言って気まずそうに手をヒラヒラとふる梓紗。
 
それを横で真似してる翔太と照。
 
 
俺は携帯片手に唖然と梓紗を見る。
 
すると、携帯がプッと切り替わった…あ、梓紗が出たのか。
 
 
 
 
 
「もしもし佑馬?」
 
「待ち合わせ場所…ここじゃねーよ?」
 
「やっぱり取材で遅くなるんだろうなと思ってさー。
 実は待ち合わせ場所に行ってない」
 
「はあ?」
 
「だって絶対こっちの方が長く会えるじゃん!」
 
 
 
あー…、マジで可愛い。
メンバーの前でこんな会話、絶対しないつもりだったんだけどなあ。
ていうか、メンバーに梓紗を見せるのもヤなのに。
可愛いから、絶対に好きになられちゃう。
まあ誰にも渡さない自信はあるけどさ。
 
 
翔太と照がニヤニヤと俺と梓紗を交互に見る。
それを見た宮舘がバシッと2人を叩いてた。
佐久間が「え、真田の彼女なの」って今気付いたみたいで、爆笑されてた。
 
 
 
 
「遅くなったけど…今から行く?」
 
「行きたい!」
 
「んじゃ、行こ」
 
俺は惜しみなく電話を切る。
だってそこにいるもん。
 
 
携帯をポケットにしまいながら、梓紗に近づく。
翔太がまだ茶化し続けてたけど、宮舘がバシッと叩く。
 
 
 
 
 
「んじゃね」
 
俺が梓紗の手をとり、帰ろうとする。
 
 
 
「お幸せに!」って照。
「お前もう仕事来なくていーぞぉ」って翔太。
「お前らデリカシーみたいなのねーの?!」って宮舘。
「彼女いたなんて知らなかった!」って佐久間。
 
 
 
 
 
 
「おもしろいよね」
 
「そう?」
 
「なんか、佑馬楽しそうだもん」
 
「まじで?」
 
「いいねえ、そーいう仲間がいて」
 
「…っていうか、俺が来るまで何話してたの?」
 
「別に真田今終わるよーみたいな感じ」
 
「それだけ?」
 
「うん…あれ?ヤキモチ?!」
 
「い、いーじゃん別に」
 
「あらー、久しぶりに可愛い佑馬でた」
 
 
そう言って俺の頬をツンツンしだした。
俺は梓紗が可愛くてたまらなくて、
その手を引っ張って、ぎゅっと抱きしめる。
 
 
「ちょ、ちょっと」
 
「んー、久しぶりっ」
 
「久しぶりだけど…ここ、人通るよ」
 
「もうちょっと」
 
「ん…」
 
 
 
そう言って少しの間を梓紗に顔をうずめる。
そろそろ開放するか…と顔をあげると、「……まじかよ」。
「え?」って梓紗は言ってたけど、かまわず手を取り走り出した。
 
 
 
「な、なに?!」
 
「ずっと見てた」
 
「誰が?!」
 
「さっきの奴ら!」
 
「…だから言ったじゃん!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「まあ見せつけれたんだし、いーじゃんっ!
 
 これで梓紗は俺にベタ惚れって、分かっただろうし…」
 
 
 
 
 
「ばか…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次の日、相当茶化された。
 
俺はすっごい迷惑そうにしてたけど、
 
ホントはなんかいーなって思ったのは秘密。
 
 
 
 
 

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