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ドリーム小説
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「ねー、うちのクラスで付き合うとしたらさあ…
 やっぱり佐藤じゃない?」
 
「えー?佐藤は…顔がいーだけって感じ…。
 あたしは…藤原くんかなー…?」
 
「ええ?!藤原はないっしょー」
 
 
 
 
 
…マヂで。
 
教室に忘れもの…なんて、やっちゃいけないよ。
 
オレ、阿部亮平…、今…絶対教室に入れない空気になってる!
 
 
玄関で、筆箱を忘れたのをハッと気付き、
慌てて教室まで辿り着いたものの、
女子が4.5人集まって話をしてる…。
 
これが俗に言う…ガールズトーク…!!!
 
クラスの男子で格付けしてる…。
オレ、絶対入っていけないでしょ、これ…。
 
 
 
「てかさあ、マヂうちのクラスで付き合うとか無理ッ!」
 
「あは、言えてるかも…先輩とか憧れるよねーっ」
 
「えー…でも遊ばれてるかも…って不安になったりしない?」
 
「しないよー!!」
 
「梓紗は?年上どー?」
 
「えー…まあ、カッコイイ人はカッコいいけど…」
 
 
 
あ、梓紗?!
橘もいるの?!
ヤバい…俺の話題とか出たら、ちょっと気になるっしょ。
あーもう、好きだからってそんなことしていいはずないのにー!
 
つーか、違う!
俺は盗み聞きしてる場合じゃないんだよ!
このあと塾に行くとかなんとか言ってたし…、
そのためには筆箱が必要なんだよー…!!
あーもう、でも時間ねーし…でも筆箱必要だし…。
 
帰ろっかなあ…
 
 
い、いや!!…ちょっと気になる……←
 
 
 
「あーもう!ホント、うちのクラスの誰かでいーからあっ!
 あたしの彼氏なってくれる人いない?!」
 
「てーかさぁ梓紗さー、ほんっとモテるよねー」
 
「はあ?!何それ、突然すぎ笑」
 
「うちのクラスで何人梓紗に告ってんだよーもう」
 
「それ、今言わなくていいしー」
 
「梓紗にフラれるの分かってるんだから、アタシに告ってー!」
 
「フラれるの分かってるって?…あ、そっか」
 
 
 
知ってたよ、梓紗がモテるのなんて知ってたよ!!
俺が知ってる中でもクラスに3人は玉砕した奴いるし…。
だから俺も告れずにいるんだよー
 
…つか、そっか、って何?!
 
 
 
「梓紗には…あいついるもんねー?」
 
「あ、あいつとか言うなよっ」
 
「え、つかもう付き合ってんの?」
 
 
…か、彼氏?!
…あー…終わったあ…。
もう、ホント告ってもフラれること確定だよ…
 
やっぱ帰る…、
 
 
 
 
そう思って階段へ足を進めようとした時だった…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「まあー、阿部かっこいいとは思うよ?!」
 
「でも何で阿部なのー?」
 
「何でって…しょうがないじゃん、カッコいーんだもん」
 
 
 
 
 
…マヂかよ。
 
 
俺は自分の耳を疑ったと同時に、動揺で足元がフラついて、
教室の壁にバーンとぶつかってしまった。
 
「ちょ、誰?」
 
 
 
 
 
 
 
 
「…あ、阿部?!」
 
 
 
 
 
 
 
「はは…ごめ、わ、忘れものを…」
 
 
「…え?!う、嘘?!…え、……ちょ、待って、え?!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あーっと……俺が告ってもフラれるの分かってますか?」
 
 
 
 
 
 
梓紗はちっちゃく、付き合ってください、と言っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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