ドリーム小説
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Can I love? *three* ~main side~
入学してから1か月ほど過ぎました。
クラスにも慣れつつあり、学校は桜で満開…というか
すでに散り始めていますが。
――――そんなある日。
ふと忘れかけていた約束がかなえられました。
「ねぇ!!!梓紗、聞いて驚くなよ?!」
それはある授業と授業の間の休み時間。
裕翔がチャイムと同時にアタシの席に顔を向け、テンション高い声で言う。
たった10分しかないのに何を伝えようとしてるんだろう。
『何何?次理科室だよ?つか驚かないよ、早く早くっ』
「えー裕翔、いつも以上にかなり目が輝いてますよ」
「今週の日曜、何か約束ある??」
『えーっと、沙絵と映画見に行く約束してるー…なんで??』
「えーじゃぁ残念だなぁ…」
『は?!何何何?!?!早くしてよー。沙絵待ってるじゃんー』
「何?!何の話してんの?!」
『何か今週の日曜何か予定ある?だって』
「―――――……はっしーと遊びたくない??」
『ええええええええええ?!?!?!?!?!?!?!』
「な、何それ?!」
「遊びたくないのー??」
『すっごい遊びたい!!!』
「じゃ、1日あけといてねー。あ、もちろん沙絵も行くでしょ?!」
「あああああ当たり前じゃんっ!!!誘われなくても行くし!!!!」
「んじゃ、よろしくー♪」
突然来て突然言って突然友達のとこに戻って行っちゃった。
何?!今週はっしーと遊べるの?!
っていうかそれ、かなり前に約束したよね?!
あーもう、裕翔最高じゃんっ!!!!!!
「あ…梓紗…」
『…どーする…?!、、、嬉しすぎるよー!!!!』
「どうしようどうしようどうしよう!!!!!裕翔、何て言って誘ったのかな?!」
『わかんない…けど!!まさかOKしてくれるなんてねぇ?!』
「あーやっばい、緊張してきた…。日曜とか…明後日じゃんっ!!!」
『つか、アタシ前はっしーとしゃべったんだよ?!絶対覚えてくれてないし!!!』
アタシらは緊張と嬉しさでいっぱいだった。
はっしーってさぁ…あの橋本良亮だよ?!
緊張しすぎて絶対に全然しゃべれない!!!!
どんな服で行けばいいのかなぁ。
どんな髪で行けばいいのかなぁ。
しゃべり方とか、仕草とか、色々気にした方がいいかなぁ。
その日1日その後の授業は全然耳に入らなかった。
僕はある移動時間に梓紗ちゃんとすれ違った。
梓紗ちゃんがすごい嬉しそうに沙絵ちゃんと話してたから聞いてみたら、
【今週の日曜日に裕翔がはっしーと遊ぶ約束したの!!!】って、
2人で笑顔で答えて来たんだもん。
「ねぇ、裕翔くん」
「何?ちぃ」
「何ではっしーと遊ぶ約束したの??」
「…なんで??4月に約束したんだよ」
「ううん。ねぇ、それって裕翔クンとはっしーと梓紗ちゃんと沙絵ちゃんの4人なの?」
「えー…うん。そのつもりだけど…ちぃも遊びたい??」
「いや、ううん。そういうわけじゃないんだけど…」
「何かさー、はっしーもはっしーでノリ気なんだよね!!!」
「へぇー…そっか!!じゃあね!!!」
「うん」
梓紗ちゃんとはっしーが遊ぶ約束?!
それってヤバいんじゃないのかなぁ…。
はっしーって、女の子みんなに優しいんだけど…梓紗ちゃんは特別そう…。
この前の番組の撮影とかで、裕翔くんとはっしーが梓紗ちゃんの話をしてたよーな。
しかも、すごい勢いではっしーが裕翔くんに話しかける…、
僕には梓紗ちゃんを好きに見えるんだよねぇ…。
これは…山ちゃんに伝えた方がいいよね!!!
でもついていくとか行ったらどうしよう…。
だけど…これで黙ってたら山ちゃんの友達失格だよね??
裕翔クンに内緒にして!って言われたわけじゃないし!!
「山ちゃぁんっ!!!!」
「ん?ちぃどうした?そんなに走って」
「あんまり大きい声で言っちゃいけないかもしれないんだけど…」
「何何??」
そう言って山ちゃんは僕の背に合わせて少しかがむ。
あー…こんなに笑顔なのに…言ってもいいのかなぁ…。
でも僕が黙ってたのを知ったときの方が悲しいよね。
「何かね…梓紗ちゃん、はっしーと遊びに行くんだって。日曜に」
「・・・・・・・・え?!」
「しっ!!!山ちゃん声おっきいよ!!!」
「え…だって、何それ!?それって梓紗とはっしー2人なの?!」
「2人じゃないよ。他に沙絵ちゃんと裕翔クンもいる」
「えー!!!何それ。俺のコト誘ってくれないの?!」
「そういうわけじゃないと思うけど…一緒に行く??」
「え!行ってもいいなら行きたいよ!!!」
「じゃぁ、今裕翔クンに聞いてくるよ。さっき僕誘われたけど、断っちゃったんだ」
「マヂで?!お願い!!!」
…梓紗とはっしーが遊ぶ?!何だよ、それ。
梓紗、はっしーのコトかっこいいって言ってるし
…実際はっしーはカッコいいんだけど…。
もし、はっしーが梓紗のコト好きになっちゃったりしたら、終わりだよー。
俺に勝ち目ないじゃん!!!!!!
これはなんとしてでも一緒に行かなくちゃ!!!
『アレ?涼介。1人でいるなんて珍しくない?』
「あ、梓紗!!梓紗も沙絵ちゃんと一緒じゃないじゃん」
『何か、委員会とかって言ってて。
先帰っていーよって言われたから裕翔探してたんだ…けど裕翔知らない?』
「ふーん…そっか」
どうしよう。
梓紗に直接はっしーのコト聞いちゃおうかな?
それが…1番早いよね。
「ねぇ」
『何?』
「日曜日さぁ…」
『うん』
「はっしーとかと遊ぶんだってね。ちぃに聞いたよ」
『え!!うん。そうだけど…何で?涼介も行きたいのー??』
わざとらしく語尾を伸ばしてしゃべってる。
もーコイツにバカにされてるのに可愛く思っちゃう。
マヂで行きたい。
つかもう、あんたと2人で行きたいけど。
ここは…素直に行きたいって…言ってもいいのかなぁ…
「行きたい」
『…え!?』
「って言ってもいい??」
『涼介が来たいならいいよ!!アタシは!!!沙絵と裕翔もいいよって言うだろうし…。
はっしーも…いいって言ってくれるんじゃない??連絡できないから分かんないけど』
「あ、マヂで?!やった」
『うん♪』
「じゃぁ、俺からはっしーに聞いてもいい?」
『うん、いんじゃない?』
「わかったー♡」
やった♪
これで梓紗と遊びに行けるよっ。
はっしーと梓紗の間も壊せるだろうし、
2人じゃないけど、一緒に遊園地にだって行ける。
こんな幸せはないでしょー!!!!
「あ、山ちゃぁーんっ!!!」
振り返るとそこにはちぃが満面の笑みで走ってくるのが見える。
笑顔なのを見ると、きっとOKが出たんじゃないかな。
「今ね、梓紗と偶然会ってさ、俺も行ってもいいって言ってくれたんだけど…」
「あ、裕翔クンに聞いてみたら、はっしーに電話して聞いてくれたんだ今。
そしたら、【山ちゃんと知念?全然いいよ!人数多い方が楽しいし】って、
言ってくれてたみたいだから!!!今週の日曜日ね!!!」
「うん」
良かった…。
でもまぁ、俺が行ったって防げないコトも多いだろうな。
つか、今の時点で梓紗がはっしーのコト好きだったら終わりだし。
とにかく日曜日は楽しみに行くか!!!
~*END*
クラスにも慣れつつあり、学校は桜で満開…というか
すでに散り始めていますが。
――――そんなある日。
ふと忘れかけていた約束がかなえられました。
「ねぇ!!!梓紗、聞いて驚くなよ?!」
それはある授業と授業の間の休み時間。
裕翔がチャイムと同時にアタシの席に顔を向け、テンション高い声で言う。
たった10分しかないのに何を伝えようとしてるんだろう。
『何何?次理科室だよ?つか驚かないよ、早く早くっ』
「えー裕翔、いつも以上にかなり目が輝いてますよ」
「今週の日曜、何か約束ある??」
『えーっと、沙絵と映画見に行く約束してるー…なんで??』
「えーじゃぁ残念だなぁ…」
『は?!何何何?!?!早くしてよー。沙絵待ってるじゃんー』
「何?!何の話してんの?!」
『何か今週の日曜何か予定ある?だって』
「―――――……はっしーと遊びたくない??」
『ええええええええええ?!?!?!?!?!?!?!』
「な、何それ?!」
「遊びたくないのー??」
『すっごい遊びたい!!!』
「じゃ、1日あけといてねー。あ、もちろん沙絵も行くでしょ?!」
「あああああ当たり前じゃんっ!!!誘われなくても行くし!!!!」
「んじゃ、よろしくー♪」
突然来て突然言って突然友達のとこに戻って行っちゃった。
何?!今週はっしーと遊べるの?!
っていうかそれ、かなり前に約束したよね?!
あーもう、裕翔最高じゃんっ!!!!!!
「あ…梓紗…」
『…どーする…?!、、、嬉しすぎるよー!!!!』
「どうしようどうしようどうしよう!!!!!裕翔、何て言って誘ったのかな?!」
『わかんない…けど!!まさかOKしてくれるなんてねぇ?!』
「あーやっばい、緊張してきた…。日曜とか…明後日じゃんっ!!!」
『つか、アタシ前はっしーとしゃべったんだよ?!絶対覚えてくれてないし!!!』
アタシらは緊張と嬉しさでいっぱいだった。
はっしーってさぁ…あの橋本良亮だよ?!
緊張しすぎて絶対に全然しゃべれない!!!!
どんな服で行けばいいのかなぁ。
どんな髪で行けばいいのかなぁ。
しゃべり方とか、仕草とか、色々気にした方がいいかなぁ。
その日1日その後の授業は全然耳に入らなかった。
僕はある移動時間に梓紗ちゃんとすれ違った。
梓紗ちゃんがすごい嬉しそうに沙絵ちゃんと話してたから聞いてみたら、
【今週の日曜日に裕翔がはっしーと遊ぶ約束したの!!!】って、
2人で笑顔で答えて来たんだもん。
「ねぇ、裕翔くん」
「何?ちぃ」
「何ではっしーと遊ぶ約束したの??」
「…なんで??4月に約束したんだよ」
「ううん。ねぇ、それって裕翔クンとはっしーと梓紗ちゃんと沙絵ちゃんの4人なの?」
「えー…うん。そのつもりだけど…ちぃも遊びたい??」
「いや、ううん。そういうわけじゃないんだけど…」
「何かさー、はっしーもはっしーでノリ気なんだよね!!!」
「へぇー…そっか!!じゃあね!!!」
「うん」
梓紗ちゃんとはっしーが遊ぶ約束?!
それってヤバいんじゃないのかなぁ…。
はっしーって、女の子みんなに優しいんだけど…梓紗ちゃんは特別そう…。
この前の番組の撮影とかで、裕翔くんとはっしーが梓紗ちゃんの話をしてたよーな。
しかも、すごい勢いではっしーが裕翔くんに話しかける…、
僕には梓紗ちゃんを好きに見えるんだよねぇ…。
これは…山ちゃんに伝えた方がいいよね!!!
でもついていくとか行ったらどうしよう…。
だけど…これで黙ってたら山ちゃんの友達失格だよね??
裕翔クンに内緒にして!って言われたわけじゃないし!!
「山ちゃぁんっ!!!!」
「ん?ちぃどうした?そんなに走って」
「あんまり大きい声で言っちゃいけないかもしれないんだけど…」
「何何??」
そう言って山ちゃんは僕の背に合わせて少しかがむ。
あー…こんなに笑顔なのに…言ってもいいのかなぁ…。
でも僕が黙ってたのを知ったときの方が悲しいよね。
「何かね…梓紗ちゃん、はっしーと遊びに行くんだって。日曜に」
「・・・・・・・・え?!」
「しっ!!!山ちゃん声おっきいよ!!!」
「え…だって、何それ!?それって梓紗とはっしー2人なの?!」
「2人じゃないよ。他に沙絵ちゃんと裕翔クンもいる」
「えー!!!何それ。俺のコト誘ってくれないの?!」
「そういうわけじゃないと思うけど…一緒に行く??」
「え!行ってもいいなら行きたいよ!!!」
「じゃぁ、今裕翔クンに聞いてくるよ。さっき僕誘われたけど、断っちゃったんだ」
「マヂで?!お願い!!!」
…梓紗とはっしーが遊ぶ?!何だよ、それ。
梓紗、はっしーのコトかっこいいって言ってるし
…実際はっしーはカッコいいんだけど…。
もし、はっしーが梓紗のコト好きになっちゃったりしたら、終わりだよー。
俺に勝ち目ないじゃん!!!!!!
これはなんとしてでも一緒に行かなくちゃ!!!
『アレ?涼介。1人でいるなんて珍しくない?』
「あ、梓紗!!梓紗も沙絵ちゃんと一緒じゃないじゃん」
『何か、委員会とかって言ってて。
先帰っていーよって言われたから裕翔探してたんだ…けど裕翔知らない?』
「ふーん…そっか」
どうしよう。
梓紗に直接はっしーのコト聞いちゃおうかな?
それが…1番早いよね。
「ねぇ」
『何?』
「日曜日さぁ…」
『うん』
「はっしーとかと遊ぶんだってね。ちぃに聞いたよ」
『え!!うん。そうだけど…何で?涼介も行きたいのー??』
わざとらしく語尾を伸ばしてしゃべってる。
もーコイツにバカにされてるのに可愛く思っちゃう。
マヂで行きたい。
つかもう、あんたと2人で行きたいけど。
ここは…素直に行きたいって…言ってもいいのかなぁ…
「行きたい」
『…え!?』
「って言ってもいい??」
『涼介が来たいならいいよ!!アタシは!!!沙絵と裕翔もいいよって言うだろうし…。
はっしーも…いいって言ってくれるんじゃない??連絡できないから分かんないけど』
「あ、マヂで?!やった」
『うん♪』
「じゃぁ、俺からはっしーに聞いてもいい?」
『うん、いんじゃない?』
「わかったー♡」
やった♪
これで梓紗と遊びに行けるよっ。
はっしーと梓紗の間も壊せるだろうし、
2人じゃないけど、一緒に遊園地にだって行ける。
こんな幸せはないでしょー!!!!
「あ、山ちゃぁーんっ!!!」
振り返るとそこにはちぃが満面の笑みで走ってくるのが見える。
笑顔なのを見ると、きっとOKが出たんじゃないかな。
「今ね、梓紗と偶然会ってさ、俺も行ってもいいって言ってくれたんだけど…」
「あ、裕翔クンに聞いてみたら、はっしーに電話して聞いてくれたんだ今。
そしたら、【山ちゃんと知念?全然いいよ!人数多い方が楽しいし】って、
言ってくれてたみたいだから!!!今週の日曜日ね!!!」
「うん」
良かった…。
でもまぁ、俺が行ったって防げないコトも多いだろうな。
つか、今の時点で梓紗がはっしーのコト好きだったら終わりだし。
とにかく日曜日は楽しみに行くか!!!
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