ドリーム小説
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
梓紗が浮気してる。
そんなの知ってた。
でも自分の目で確かめたわけでもないし、
何より梓紗を愛してたから、信じたかった。
でもダメだった。
見ちゃったからさ…信じようがない。
俺には最近見せてくれなかった笑顔で、
俺の知らない男と笑ってた。
もう…梓紗に俺は必要ない…。
「梓紗…」
「ん?」
「別れよっか?」
「…え、」
まさか、俺の方から言ってくるなんて思って無かったんだよな。
でも、どことなく…梓紗の顔は浮かれて見えた。
「待って、なんで?」
「俺じゃない…別の人が好きなんだろ?」
いつも、可愛く、甘え上手なはっしーが、
真剣で、自分に問い詰めを始める橋本に変わった…
梓紗は戸惑っていた。
きっと向こうは自分から話を切り出して、
泣く泣くお別れ…を想像してたんじゃないかな。
「待って、何で?なんで…そー思うの?」
「…」
「良亮…アタシのこと、嫌いになっ『嘘はいいよ』…ぇ」
「俺じゃないでしょ…梓紗が俺を好きじゃなくなった」
その瞬間、梓紗は狂ったように涙を流した。
声を殺して、ただただ涙を流していた。
こんな顔、絶対させない…って誓ったはずなのに。
「嘘でもいいよ…
大好きだったよ、って聞きたい。
梓紗のその言葉で…終わりにしよう」
「大好き、だったよ……ごめんね?」
「最後のごめんねはいらないよ」
俺は震えながらも、笑って見せた。
ねえ、俺は笑えてた?
俺は、梓紗を愛してたよ
PR
この記事にコメントする