ドリーム小説
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「ねー梓紗あー」
こっちを向いてくれない。
「梓紗ってば」
「なに、」
「ねえー、何でこっち向いてくんないの?」
一向にこっちを向く気配はなかった。
「俺さあ…鈍感なの知ってっしょ?…なんか怒らすようなことした?」
「はっしーが気付かないなら、別にいーじゃない」
「絶対怒ってる」
「別に、」
梓紗は完全に不機嫌モードだ。
俺、マヂで何かした記憶がない。
梓紗に隠れて何かをやってるわけでもないし。
「じゃあ、いいや」
「は?何それ」
梓紗は俺の唐突な言葉に驚き振り返った。
「あ、」
「やっとこっち見たね?」
「は、はっしーが酷いこと言うから」
「かまってほしかったの?」
「う、うるさいっ!!」
もう…、可愛いんだからあ。
素直に言えばいいのに。
「んで?結局なんで不機嫌なの」
「言いたくない、」
「なんで」
「嫌だもん、はっしーバカにするもん」
「しねーよ、いつ俺がお前をバカにしたって」
「常に」
「……、し、しないから、言って?ね?」
「はっしーが、とっつー好き過ぎてるんだもんっ!!!」
「……はい?」
機嫌悪い理由が……それ?
「え、何?そ、それで機嫌悪いの?」
「そ、そうだよ!!文句あるっ?」
「な…ないです、……てゆーか、」
「?」
「可愛すぎでしょ――――っ!!!!!」
俺はガバッと梓紗を覆った。
梓紗は俺の腕の中でもごもご言っている。
いくら俺がとっつー好きだからって…同姓だよ?
それに嫉妬なんて…か、可愛すぎる。
でも、梓紗がそれで嫌な思いするんだったら…可愛いだけじゃダメだよな。
「そーいうことは、バカにされてでもちゃんと言えよ?」
「ば、バカにすんのか」
「しないけどさあ!!!」
「梓紗の嫌なことはしたくないじゃん?」
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