ドリーム小説
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Can I love? *four* ~main side~
晴れ!!
人ごみ!!
憧れのはっしー!!!
今日は待ちに待った日曜日。
こんなに日曜日が待ち遠しかったコトないよー!!!
はっしーと遊びに行けるなんて、信じられない。
しかも結構な大人数だし、楽しそうー!!
「梓紗ー、行こうー」
窓の外で迎えに来てくれた裕翔が叫ぶ。
裕翔だってオシャレしちゃってー。
パープルのキャップなんてかぶちゃってー。
あー!!!すごい楽しみ!!!!
『はいー、今行く!!!』
階段をバタバタを降りる。
玄関まで行くとお母さんと話してる裕翔がいた。
「あ、梓紗遅い!!裕翔クン、結構待ったみたいだよ?」
『嘘?!マヂで?ごめん!!今行くからちょっと待ってて!!!』
「あー別に大丈夫だよー」
リビングのイスにかけてあるバックを取って裕翔の元へ行く。
『んじゃ!母さん行ってきます!!』
「いってらっっしゃーい」
途中で沙絵も合流して、後の3人は現地集合。
電車に30分くらい乗って、10分くらい歩いたら…。
「すっげぇー!!!」
「すっげぇー!!!」
近くにできたコトは知っていたけど、
改めて来てみると…こんなにでっかいアトラクションあんのかー!!!!
涼介と侑李クンとはっしーは…と。
あ。
ゲートに入る前の少し待ち合わせスペースのようになってる場所に
3人は仲よさげに話している。
「あ、来たよ!!」
侑李クンがアタシらに気付いたみたい。
すごい勢いで手を振ってる。
「おっ、気付いた!!!」
『早く行こうっ!!』
「嘘ーうわー!!!アレはっしー?!つかはっしーなんて呼べないか!!
ここは橋本クンじゃなきゃダメか!!き、緊張してきたー!!!」
『動揺しすぎだって。じゃぁアタシも今日は橋本クンでいくかー』
涼介、侑李クンと比べてスラッと背が高く、
すっごいオシャレって感じの服を着てるわけじゃないのに、
服が引き立ってて、まさにアイドル!!って感じ。
あ、涼介と侑李クンがそうじゃないって言ってるわけじゃないけど。
黒のキャップをかぶっていて、並んで歩いてもいいのかなってくらいカッコいい。
「おはよー、3人ともー。はっしーとか久しぶりじゃぁんっ♪」
『お、おはよう!!涼介と侑李クン、…あと橋本クン!!!』
「おはようございます…!!!」
「橋本良亮です!!今日は1日よろしくねー♡」
うっわ、悩殺!!!
この笑顔を語尾の♡をセットにしちゃいけないでしょう!!!
『あーっと…アタシは…「梓紗ちゃんでしょ?」……あ、はい』
「んでー、こっちが沙絵ちゃんっ!!!…で合ってるんだよね?山ちゃん」
「合ってますよー。つかそこで俺に聞かなかったらすっげぇカッコ良かったと思うんだけど」
「あ!!そういう?!そこまで考えてねーよ!!!」
うわわわ。
はっしー…じゃなくて橋本クンが目の前にいるー!!!
前に裕翔の家に居た時は突然過ぎて実感なかったし…。
しかも、「梓紗ちゃん」って…アタシに向かって言ったんでしょ!?
うわーすっげぇ…。
橋本クンとホントに同い年か?!
「んじゃ、6人揃ったしゲートくぐろっか♪」
侑李クンの切り出しでゲートをくぐるコトに。
くぐった後はゲートの関係で2列になった。
アタシ・橋本クン、沙絵・侑李クン、裕翔・涼介のペアだ。
アタシは隣に橋本クンが居るのに違和感を感じちゃって話しかけれなかった。
「ねぇ」
橋本クンがぽそりとアタシに話しかける。
『な、何?!』
「梓紗ちゃん…とさー、前裕翔の家に来たとき会った…よね??」
『う、うん!!!覚えてくれてたんだ!!!』
「覚えてるよー。急に来てビックリしたからねー。すっげぇ印象的だった」
『嘘。あの時はそっけない態度でごめんねー。
いつも通り裕翔の家に行ったら橋本クン居てビックリしちゃってさぁ…』
ま、まさか覚えてくれるとは…。
これは嬉しすぎでしょ!!!
ふと沙絵が気になって後ろを振り返ってみると侑李クンと仲良ーくおしゃべり。
みるからに「知念クン大好き」オーラがもろ出てるよ。
その後ろの裕翔と涼介はバカなコトやって2人で盛り上がってる。
2人で話してるのとかあんまり見たコトなかったけど、
やっぱり仲いいんだなーあの2人。
「あ、梓紗ちゃん!!」
『ん?』
今度はさっきと違ってトーン高めで話しかけられる。
アタシも憧れのはっしーと話すことに慣れてきてる。
アタシばっかりこんなに橋本クンとしゃべっていいのかな??
「俺のコト、はっしーでいいよ??」
『いいの?!』
「うん」
『マヂで?!やったぁ!!!』
「っていうか、俺のコトはっしーって呼んでたんでしょ??」
『え?』
「裕翔から話聞いててさ、はっしーって呼んでるって知ってたんだ…実は」
『嘘?!うわ慣れ慣れしくてごめん!今日は無理矢理【橋本クン】にして呼ぼうって、
沙絵と決めてて…うわー…恥ずかしいー』
「いいよ、別に。今まで通りにはっしーで!!沙絵ちゃんにも言っといて。
……なんで、俺も梓紗って呼んでいい??」
『え?!いや、全然いいよ!!!』
はっしーって呼んでるのバレてたんだ…。
めっちゃ恥ずかしいじゃん…。
裕翔から色々聞いててって…前も言ってたよね??
裕翔は一体何を言ってるんだか…ちょっと気になるけど…聞きずらいよね。
っていうか、はっしーに梓紗って呼ばれるとか!!!
あー…今日来てめっちゃ良かったなぁ。
――――【マヂで?!】
はっしーとの会話が途絶えたとき、遠くから涼介の声がした。
驚いて振り返ると、さっきまでバカみたいにはしゃいでた2人はいなく、
いつになく真剣そうな顔で一生懸命話してる2人が見えた。
****
ヤバい。
梓紗とはっしーが2人で歩いてる。
背もいい感じにお似合いだし、何も知らない人がみたらカップルだ。
梓紗を好きな俺が思うくらいだし、…て、何考えてんだよ俺。
しかも前には沙絵ちゃん・ちぃのペアがいるから、
話してる内容が全然聞こえてこない。
それに比べて裕翔がバカみたいにはしゃいでるし…。
そして、俺が梓紗を好きなのバレてるのはちぃだけだから、
裕翔が気を遣ってくれるわけないし。
んで、全くちぃも沙絵ちゃんと楽しそうにお話してるし。
あーあ、俺なんのために今日来たんだよっ!!!
「裕翔ー」
「あはっ、何山ちゃん?!何から乗るか相談?!」
「別にそうじゃなくてー」
「じゃぁ何?」
全くコイツは鈍感だ。
「はっしーと梓紗、早速仲良くなってるね」
「そだねー。はっしーのあの笑顔はカッコいいからね!!」
「…そうだよね」
「…にしても、梓紗も楽しそうだなーっ♪
つかさ、何かもういい感じじゃん?!付き合ってるように見えるしっ!!!」
「はぁ…裕翔ってばそーいうコト言うんだ…」
裕翔は俺が梓紗を好きなの、全く分かってないらしい。
分かってたらさすがにここまで言わないもんね。
今、無理矢理割り込んで行っても梓紗に俺の気持ち感づかれるかもしれないだけだし。
あー…思い切って裕翔にも言っちゃおうかなぁ…。
「なんかはっしーもねぇ…」
裕翔は切なそうに話しだす。
「何?」
「前さ、はっしーと俺で俺の家で遊んでたんだ。結構前なんだけどね?
何かその前からはっしーには少し梓紗のコト話してたんだ。
そしたらはっしーがよく梓紗のコト聞いてくるようになってきてさぁ…」
「…で?結論は…?」
「はっしー…、梓紗のコト好きな可能性あるよ??」
・・・・・・え??
「マヂで?!」
想像以上にデカい声を出しちゃった俺は無意識に梓紗を見る。
ちょっとビクついた後に素早く後ろを振り向いた梓紗。
梓紗はまだ見てたっぽかったけど、裕翔が話を始める。
「1週間くらいに1回ははっしーからメール来てたんだ。
最近は来てなかったんだけど、梓紗と日曜遊びに行かない?って送ったら、
5分しないうちに返信来て、すごかったんだよ」
「………それって脈ありすぎでしょ…」
「でもねぇ、この間思い切ってはっしーに聞いてみたんだ。
【はっしーって梓紗のコト好きだったりするの?】ってね」
「…そしたら?」
もし、「うんって答えたよ」って言われたらどうしよう…。
俺の勝ち目なくね?
梓紗だってあんなにはっしーのコトかっこいいって言ってるし。
それはジャニーズとしてなのか、1人の男としてなのかは…よくわかんないけど。
俺としてはジャニーズとしてなのを願うばかり。
ふと気付くと裕翔は言おうか言うまいか考えてるみたいで、
すごくこっちの様子を伺ってる。
俺は聞きたいけど…やっぱり聞いてから後悔するかもしれない。
「…裕翔、で、どうだったの?好きなの?はっしーは」
覚悟を決めて思い切って聞く。
「ただ可愛かっただけで好きまではいってない……
って、はっしーは言ってたけど…。」
「…そ、そっか」
「ねぇ、俺からもひとつ聞いていい?」
「な、何?」
「山ちゃんもさぁ…梓紗のコト好きでしょ?しかも結構前からじゃない?」
図星。
まさか裕翔が気付いてたなんて。
俺は自分の顔が赤くなってくのが分かるような気がした。
ここは…否定できないし…かと言って認めちゃうと
後の裕翔の冷やかしが恐ろしい。
「うー…ん、どうだろうね!!まぁいつか報告するよ」
「な、なんだよ、それ!!!いいーじゃんっ教えてよーっ!!!
そーんなに顔赤くなってんのに、隠すことないよ!」
「べっつに、お前にかんけぇねーじゃんっ!!早く行こうぜ。
みんなノロノロ歩いてないで早く何か並ぼうー!!」
はっしーが梓紗を好きじゃないのを知って吹っ切れた。
オレ、マヂで梓紗に対して頑張ろう。
俺は梓紗の良さをめちゃめちゃ知っている。
とにかく今は梓紗と遊びに来てる時間を楽しもう!!!
~*END*
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