忍者ブログ
ドリーム小説
[83]  [82]  [81]  [80]  [79]  [78]  [77]  [31]  [30]  [4]  [70
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 
「ねー梓紗あー」
 
 
 
 
こっちを向いてくれない。
 
「梓紗ってば」
「なに、」
「ねえー、何でこっち向いてくんないの?」
 
 
 
 
一向にこっちを向く気配はなかった。
 
 
 
 
 
 
 
「俺さあ…鈍感なの知ってっしょ?…なんか怒らすようなことした?
 
「はっしーが気付かないなら、別にいーじゃない」
「絶対怒ってる」
「別に、」
 
 
梓紗は完全に不機嫌モードだ。
俺、マヂで何かした記憶がない。
梓紗に隠れて何かをやってるわけでもないし。
 
 
 
 
 
「じゃあ、いいや」
「は?何それ」
 
 
梓紗は俺の唐突な言葉に驚き振り返った。
 
「あ、」
「やっとこっち見たね?」
「は、はっしーが酷いこと言うから」
「かまってほしかったの?」
「う、うるさいっ!!」
 
 
 
もう…、可愛いんだからあ。
素直に言えばいいのに。
 
「んで?結局なんで不機嫌なの」
「言いたくない、」
 
 
 
 
「なんで」
「嫌だもん、はっしーバカにするもん」
「しねーよ、いつ俺がお前をバカにしたって」
「常に」
「……、し、しないから、言って?ね?」
 
 
 
 
 
 
 
 
「はっしーが、とっつー好き過ぎてるんだもんっ!!!」
 
 
 
 
「……はい?」
 
 
 
機嫌悪い理由が……それ?
 
 
「え、何?そ、それで機嫌悪いの?」
「そ、そうだよ!!文句あるっ?」
「な…ないです、……てゆーか、」
「?」
 
 
「可愛すぎでしょ――――っ!!!!!」
 
 
 
 
俺はガバッと梓紗を覆った。
梓紗は俺の腕の中でもごもご言っている。
 
 
いくら俺がとっつー好きだからって…同姓だよ?
それに嫉妬なんて…か、可愛すぎる。
 
でも、梓紗がそれで嫌な思いするんだったら…可愛いだけじゃダメだよな。
 
 
 
「そーいうことは、バカにされてでもちゃんと言えよ?」
 
 
 
「ば、バカにすんのか」
 
「しないけどさあ!!!」
 
 
 
 
「梓紗の嫌なことはしたくないじゃん?」
 
 
 
 

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(05/09)
(12/02)
(11/30)
(03/25)
(12/30)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
美羽莉
性別:
女性
職業:
高校生
趣味:
パソコン
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
忍者ブログ [PR]