ドリーム小説
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「ねえー、渉くーん?」
「なんですかー?」
「さっきから雑誌読みすぎですー」
今、俺の部屋で彼女と家デート中…なんだけど。
「だってこれ梓紗くれたんじゃーんっ」
「そうだけどさーあ」
【昨日、渉の好きそうなのが特集されてるの見つけたから、
買ってきた!!あげる!!】
なんて満面の笑みで差し出されたもんですから…。
しかも、中身は俺の趣味に超合ってる。
「ねえー、渉ー」
「んー?」
「かまってくださいよー」
お、可愛い発言だ。
「梓紗がかまってきてー?」
「なんだそれ」
とか言いつつも、ほら、
雑誌読んでる俺の後ろ姿にきゅーって抱きついてきた。
俺は最高潮に嬉しいのを我慢して、冷静を装う。
俺は最高潮に嬉しいのを我慢して、冷静を装う。
「…暇、」
俺の背中でポツリと呟く。
「何か他にすることないのー?遊ぼうよ」
俺に抱きついたまま左右に揺れ出した。
「雑誌…読めねー…」
「買ってこなきゃ良かった」
次は縦に揺れ出した。
「もう、疲れた」
俺がポツリと言った。
梓紗は聞き取れなかったのか、確認なのか、
「え?」
と漏らしていた。
雑誌をバタンと閉じ、テーブルの上にバサッと置いた。
あ、怒ってると思ってるんじゃない?
「わ、たる?」
俺はゆっくりと梓紗の方へ向き直る。
「今度は俺が梓紗にかまう番ね、」
妖笑を浮かべた俺に、梓紗は少し顔をひきつらせた。
「ほ、ほんとに?」
「この状況でこの嘘はないでしょー?」
何して遊ぼうかなっ
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