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ドリーム小説
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クラス委員とか…ホント面倒。
 
アタシがたまたま学校休んでたときに、
 
勝手に決めちゃって…。
 
先生も先生で、本人の意思を聞かずに決定しちゃうのなんて
 
ありえなくない?!
 
 
 
 
 
 
「梓紗ー、先生が呼んでるー」
 
「またあ?!…どんだけつかわれるのー」
 
「どんまい、アタシも行こっか?」
 
「んー、大丈夫ー」
 
 
 
同じクラスには…ジャニーズJr.…だっけか。
 
に、所属してる小野寺一希くんがいる。
 
ジャニーズには興味ないし、
 
むやみに話しかけるとファンの子とかうるさそうだし、
 
芸能人だから話しかける、みたいなの嫌だったし。
 
それになんか見る限りだと無愛想っぽくて、
 
男子としゃべってるのしか見たことが無い。

女子との会話も必要最低限って感じだったし。
 
接点がないから今まで話したことはない、挨拶でさえも。
 
 
 
「これ、持ってて」
 
「教室に…ですか?」
 
「当たり前でしょーっ」
 
無邪気に言う、先生には心底腹が立った。
 
 
 
クラスの人数分のノートと何十枚かのプリント。
 
全部持つをあごまで来るくらいだった。
 
重さにしても結構だし…1人で運べ、なんて絶対おかしい。
 
まず…プリントは落ちそうだから…ノートに挟んで下の方に…、
 
って、何か手順に慣れてる自分にも腹が立ってきた。
 
 
 
 
フラつきながら、階段を1段ずつ登る。
 
足もとが見えないので、勘だけで2階まできた。
 
あと2階分もあるのか…あんのくそ教師!
 
 
 
イラついてるのに気を取られ、
 
段が無いのに、もう1歩上がろうとしてバランスを崩す。
 
 
 
 
 
「うわ、」
 
 
 
そこには無残に散らばったノート。
 
自分の腕の中にあるのは、プリントを挟めた10冊くらいのノートだけ。
 
あーあ、と心の中で呟き、1人でノートを拾い集めようとした。
 
だって休み時間にも関わらず人はいないし、自分で拾うしか無いじゃん。
 
そう思って屈もうとした時だった。
 
 
「…ぇっ、」
 
自分の目の前にスッと手が現れた。
 
10秒くらいでノートを集め、トントンと角を揃える…
 
誰…?と、顔を上げると、そこいたのは…
 
 
 
 
「小野寺くん…」
 
 
 
 
そこには30冊近いノートを抱えた小野寺一希くんの姿が。
 
 
「あ、ありがとう…」
 
ノートを受け取ろうとしたら、片方の手が伸びてきた。
 
 
 
 

 
あんま無茶すんなよ
 
 
 
ポンと頭を叩かれる。
 
その時の表情は、困ったような、優しいような笑顔だった。
 
 
…初めて見る、小野寺くんの顔だった。
 
 
 
 
 
 
小野寺くんは、そのままノートを持って階段を上がって行ってしまった。
 
 
 
小野寺くんが見えなくなってから階段を登りはじめた。
 
教室に着くといつもの男子としゃべってる姿。
 
 
 
でも、違った。
 
今は目が合った。
 
そして周りに気付かれない程の微笑みを返してくれた。
 
今までどんなに見ても、目なんて合わなかったのに。
 
……え?
 
 
あ、アタシは小野寺くんのこと見てたのか…。
 
 
 

 
 
その後アタシは、友達に告げるんだろうな…、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「アタシ、一希くんが好きなんだと思う」
 
 
 
 
 
って。
 
 
 
 
 

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