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ドリーム小説
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 1.アレを手離すつもりはないね。
 2.こんなトコでやめろよ。
 3.いい思い出もあったんだけどね。
 4.それは無理ッ!
 5.こっち見ないでくれる?
 6.待ってるよ。
 7.やっぱ帰る。
 8.無理強いは良くないな。
 9.手、痛いんだけど?
 10.もう、疲れた。
 11.お楽しみはこれからサ。
 12.たまにはこっち見てよ。
 13.なんかフラフラする
  14.わかったから離せって 
 15.今だけでいいから、このままでいてくれる?
 16.逃げんなよ。
 17.目開けて寝言か?
 18.もう遅いって。
 19.もうヤだ。
 20.被害甚大だな。
 21.誤解だって!
   22.アノ存在はストレス以外の何物でもないね
 23.ちょっと捕獲してくる。
 24.気配殺して背後に立たないでくれません?
 25.ちょっとだけ我慢して
 26.参ったね。
 27.だから、キライって言ってんじゃん。
 28.何、このサッムイ空気?
 29.イヤなわけないだろ?
 30.ウーワ、吐きそう。
 31.いつになったら終わんの?
 32.あんま無茶すんなよ。
 33.ナニ、修羅場?
 34.追い込むのは趣味だから。
 35.なんでココにいんの?
 36.やめとけよ。
 37.イイ子だから、こっち来な。2d8e8451.gif
 38.嘘でもいいよ。
 39.さっきからスゴイ邪魔なんですけど。
 40.冗談でしょ?
 41.メガネフェチ?
 42.おもしろそうなコトやってんじゃん。
   43.なんか怒らすようなコトした?
   44.今、一番会いたくないんだよね。
 45.昔々の出来事ってヤツ?
 46.夢なら良かったのに。
 47.ちょっと声、聞きたくて。
 48.それ以上近づくなよ。
 49.…会いたい。
 50.ホントは、もう無理だってわかってる。
 51.なんで、こんな好きかなァ。
 52.荒れてんなァ。
 53.もうグチャグチャだよ。
 54.この扉を開けたら、もう戻れない。
 55.何やってんだか。
 56.ものスゴイ怪しいですよ。
 57.アレ、気づいた?
 58.ヤッベ、空耳が聞こえるよ。
 59.真ッ昼間からよくヤんね。
 60.そういうトコ、意外に可愛いかったりするよね。
 61.素直じゃねーな
 62.昨日は無理させたから。
 63.信じると思う?
 64.なんかキャラ変わってない?56ee3695.gif
 65.アリエナイ組み合わせだな。
 66.オトせるの?
 67.ちょっと口封じ。
 68.忠告というより警告だね。
 69.人には踏み込んではいけない領域があるんだよ。
 70.誰だよ、そんなコト言ったの?
 71.相変わらずイイ趣味してるね。
 72.束縛されてないと不安になる。
 73.怯えさせてどうすんだよ?
 74.ユルイのは頭だけじゃないんだな。
 75.取柄は顔だけだもんね。
 76.お蔭で睡眠不足ですよ。d25233d0.gif
 77.もうちょい手加減してやったら?
 78.ソレ喋ったら、…わかってるよな?
 79.帰りたくない。
 80.何が言いたいワケ?
 81.人の世話焼いてる余裕あんの?
 82.放任主義もそろそろ潮時だな。
 83.そんなコトあるわけない。
 84.いい加減、離してくれる?
 85.面と向かってそんなコト言うな!
 86.カワイがってますよ。
 87.今更、何言ってんの?
 88.初耳だな。
 89.もう限界。
 90.無意味に触るのやめてくださいね。
 91.支払いは金以外でもOKよ?
 92.選択を誤ったな。
 93.無知ってのは怖ェな。
 94.どんだけ神経太いんだよ。
 95.検討する価値すらナイね。
 96.おかげで賭場のレートは急上昇。
 97.ロクでもないメンツだな。
 98.ガードが甘いんだよ。
 99.トライアルってカンジ?
 100.リスクは覚悟の上。

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「大介ー、そろそろ暗くなってきたよ?」
 
「んー」
 
「危ないし…帰らない?」
 
「大丈夫だよ、こんな奴暗くても危ないめに遭わないでしょ」
 
「そーいう意味じゃなくてさあ」
 
 
 
 
 
 
 
大介とあたしの家でデートしてたんだけど、
…まあ、デートって言ってもただゴロゴロしてただけ。
今だって大介はあたしのベットでゴロゴロしてる。
 
気付いたら8時を回ってて、暗くなってきてる。
危ないめに遭うとかじゃなくてさあ…そ、そうじゃなくてさあ。
いや、いてくれるのは嬉しいよ?
今日は夜、あたし以外誰もいないわけだし…大介がいたら寂しくないもん。
 
 
 
「帰らなくて大丈夫なの?」
 
「帰ってほしい?」
 
「そんなわけないじゃん!」
 
「良かった、だって俺帰りたくない
 
 
 
 
キューン…
 
今、すごい、キュンとした!
だって大介いつもこーいうこと言わないし!
天然な意地悪が多いから、あたしが言わされること多いし!
すっごいキュンとした!
 
 
「どうしたの?今日」
 
「ん?」
 
「帰りたくないの?」
 
帰りたくない、まだ一緒にいたいなー」
 
「ホントに?」
 
「嘘つくわけないじゃん、俺梓紗大好きだもん」
 
 
 
はわわ…ちょっと,
どうしよう
こんなあまーい言葉、初めてもらった、どうしよう!
甘えたなのかな?
なんか大介が可愛くなってきちゃった、いつもとは違う可愛さ!
 
 
 
「ねえ梓紗」
 
「ん?」
 
「ぎゅーってしてください」
 
「え!」
 
 
 
なんか、甘えた…なのかな?
悩んでることとか、辛いことあるのかな?
 
 
ベットの上にちょこんと座って、あたしを見てる。
あたしはそっと大介を抱きしめた。
ぎゅーってして、って言われたから、ぎゅーって。
 
 
「ど?」
 
「ん、もっと」
 
「…大介?」
 
「なにー?」
 
「なんかあったら言ってね、大介が悲しいのヤだから」
 
「梓紗優しんだねえ、大丈夫だよ」
 
「そ?」
 
「うん」
 
 
あたしは頭をそっと撫でた。
大介は気持ち良さそうにして、あたしの腰に腕をまわした。
 
 
「梓紗大好き」
 
「な…」
 
「梓紗は、俺のこと、好き?」
 
「大好き」
 
「良かったー、梓紗に嫌われたら俺生きてけない」
 
「何言ってんの」
 
「だって世界で1番好きな人に嫌われたくない」
 
「だから、大好きだって、大丈夫」
 
「俺も大好きだよ」
 
「…もう言わないで、照れる…」
 
 
 
 
 
 
 
「照れてる梓紗も可愛いよ」
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
「…んっ、」
 
 
 
 
 
 
ちゅ、っと可愛いキスをされた。
顔を離す大介…へへ、と言いたそうな顔をしてる。
 
「だ、い…すけ?」
 
「油断してたな」
 
「う、うるさい!」
 
 
 
 
 
1回2人で微笑みあってから、大介がもっかいキスしてきた。
 
それからは、短い可愛いキスを何回も角度を変えて。
 
 
 
 
幸せだなーって思ってたら、ふと大介の動きが止まった。
不審に思って、俯いてる大介を覗きこむと……寝てる。
 
 
 
 
「ね、眠かったのか…」
 
「あずさー、すきー」
 
「わっ」
 
 
 
 
 
あたしの手を握りながらベットになだれ込んでた。
 
それに引っ張られてあたしも自然と横になる。
 
 
目の前には天使の寝顔の大介。
 
 
 
 
 
「大介…大好きだよ」
 
 
ちゅ、と頬にキスしてあたしも眠りにつく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
「あ、梓紗起きた?」
 
「ん…」
 
 
 
手が握られてるまま…あのまま朝になっちゃったのか。
 
「おはよっ」
 
「おはよぅ…」
 
 
 
「ねぇねぇ、昨日の俺、ど?」
 
 
 
はい?
 
「どういうこと?」
 
「梓紗に甘えてみようかなーと思って、やってみたの」
 
「な、何を」
 
「梓紗に抱きしめられたのなんて久しぶりー♪」
 
「…弱ってたんじゃなかったの?!」
 
「まっさか!俺は超ポジティブ人間だよ?」
 
 
 
 
…だ、騙された!!
あたし、本気で心配したのに酷い!
 
 
「梓紗から頬にちゅーもらっちゃったし、甘えるのもいーね♪」
 
「お、起きてたの?!」
 
「当たり前じゃーんっ」
 
 
 
 
 
 
 
大介は、やっぱり天然意地悪でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「でも梓紗を世界1好きなのは、変わりないからね?」
 
 
 
 
 

拍手


 
ねえ、この後デートなの!分かりますか?!
 
 
 
「次真田くんお願いしまーす」
 
「はい!お願いします!!」
 
 
 
 
デートなの、ねえ、デートなの!
俺の愛しの彼女の梓紗が待ってるんだよ~…
待ち合わせ時間まであと5分…間に合わないー!!
 
こういう急いでるときに限って、1人ずつの撮影と全員での撮影。
そんでもって、座談会!!
座談会が思ったより話しこんで延びちゃったから、
今はスタッフさんもすっげー急いでるし、もちろん俺も急いでる。
ていうか、俺が1番急いでる!!
 
 
 
「はい、真田くん終了です、お疲れさまでしたー」
 
「おつかれっした!ありがとうございました!!」
 
 
 
 
 
そりゃーもう、俺は急ぐ急ぐ…。
急いで衣装を脱いで、急いで私服に着替えて、
急いで散らかってる自分のものをバックに入れる。
そしたら、のんびり着替えてる野澤に遭遇。
上は私服着てるのに、下は衣装のままだ…トイレか?笑
 
 
「あれ、まだいたの?」
 
「ホントだよもう、早くしないと…」
 
「呆れて帰られちゃうよ~?佑馬のこと信じられない!って」
 
「…まじそれ、リアルに笑えないんだけど」
 
「悪い悪い、」
 
 
 
 
野澤は今日この後デートだって知ってるから、盛大にイジられる。
それを見てた、ふっかと阿部はクスクス笑ってる。
おい、ふっかと阿部にこの後デートだってバレたじゃねーかよ。
 
じゃあな、つって俺は急いでスタジオを出た。
 
…ところに、なんだかもう帰ったはずのメンバーが溜まってる。
 
 
俺は混じりたい一心だったけど、もう待ち合わせ時間を過ぎている。
連絡しなきゃ…と携帯を取り出して、梓紗の名前を探す。
 
話しかけると長くなっちゃいそうだったから、
俺はさりげなーく後ろを通り過ぎようとしたときだった。
 
 
「あ、真田!!」
 
 
 
…気付かれたー。
しかも翔太に呼ばれた、あー、ごめん、今日はデート無しだわ。
俺は「はあ、」と深いため息をついて、梓紗に発信する。
 
「…何?」
 
「ほいっ!」
 
 
 
 
 
 
 
…梓紗の携帯の着信音が聞こえる。
あれ?
 
 
ほい、と翔太のどいた先には梓紗の姿が。
 
 
 
 
 
 
 
なんでココにいんの?
 
 
 
「あはは…」
 
そう言って気まずそうに手をヒラヒラとふる梓紗。
 
それを横で真似してる翔太と照。
 
 
俺は携帯片手に唖然と梓紗を見る。
 
すると、携帯がプッと切り替わった…あ、梓紗が出たのか。
 
 
 
 
 
「もしもし佑馬?」
 
「待ち合わせ場所…ここじゃねーよ?」
 
「やっぱり取材で遅くなるんだろうなと思ってさー。
 実は待ち合わせ場所に行ってない」
 
「はあ?」
 
「だって絶対こっちの方が長く会えるじゃん!」
 
 
 
あー…、マジで可愛い。
メンバーの前でこんな会話、絶対しないつもりだったんだけどなあ。
ていうか、メンバーに梓紗を見せるのもヤなのに。
可愛いから、絶対に好きになられちゃう。
まあ誰にも渡さない自信はあるけどさ。
 
 
翔太と照がニヤニヤと俺と梓紗を交互に見る。
それを見た宮舘がバシッと2人を叩いてた。
佐久間が「え、真田の彼女なの」って今気付いたみたいで、爆笑されてた。
 
 
 
 
「遅くなったけど…今から行く?」
 
「行きたい!」
 
「んじゃ、行こ」
 
俺は惜しみなく電話を切る。
だってそこにいるもん。
 
 
携帯をポケットにしまいながら、梓紗に近づく。
翔太がまだ茶化し続けてたけど、宮舘がバシッと叩く。
 
 
 
 
 
「んじゃね」
 
俺が梓紗の手をとり、帰ろうとする。
 
 
 
「お幸せに!」って照。
「お前もう仕事来なくていーぞぉ」って翔太。
「お前らデリカシーみたいなのねーの?!」って宮舘。
「彼女いたなんて知らなかった!」って佐久間。
 
 
 
 
 
 
「おもしろいよね」
 
「そう?」
 
「なんか、佑馬楽しそうだもん」
 
「まじで?」
 
「いいねえ、そーいう仲間がいて」
 
「…っていうか、俺が来るまで何話してたの?」
 
「別に真田今終わるよーみたいな感じ」
 
「それだけ?」
 
「うん…あれ?ヤキモチ?!」
 
「い、いーじゃん別に」
 
「あらー、久しぶりに可愛い佑馬でた」
 
 
そう言って俺の頬をツンツンしだした。
俺は梓紗が可愛くてたまらなくて、
その手を引っ張って、ぎゅっと抱きしめる。
 
 
「ちょ、ちょっと」
 
「んー、久しぶりっ」
 
「久しぶりだけど…ここ、人通るよ」
 
「もうちょっと」
 
「ん…」
 
 
 
そう言って少しの間を梓紗に顔をうずめる。
そろそろ開放するか…と顔をあげると、「……まじかよ」。
「え?」って梓紗は言ってたけど、かまわず手を取り走り出した。
 
 
 
「な、なに?!」
 
「ずっと見てた」
 
「誰が?!」
 
「さっきの奴ら!」
 
「…だから言ったじゃん!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「まあ見せつけれたんだし、いーじゃんっ!
 
 これで梓紗は俺にベタ惚れって、分かっただろうし…」
 
 
 
 
 
「ばか…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次の日、相当茶化された。
 
俺はすっごい迷惑そうにしてたけど、
 
ホントはなんかいーなって思ったのは秘密。
 
 
 
 
 

拍手


 
「ん~~~、りょーたっ!やっと起きたよお。
 ずっと寝てるから寂しかったよーぉ…」
 
 
 
今日は彼女の梓紗と家デート。
ホントは7時とかで帰らせるつもりだったんだけど、
2人して寝ちゃって、起きたら9時半というまさかの展開。
ヤバい帰さないと!って起き上がったら、
梓紗が俺のあぐらの膝にまとわりついてる。
 
 
 
しかも、なんか知らんが完璧に酔ってる。
顔が少し赤くて、目がトロンとしてる。
 
 
「ちょっと、なんで酔ってんの?」
 
「酔ってないよ~、酔ってないも~ん!」
 
「何、何飲んだの?」
 
「ん~、起きたらねえ、喉が渇いてたの!」
 
「んで何か飲んだの?」
 
「冷蔵庫に入ってたね、キラキラしてたやつ」
 
 
 
まとわりついてる梓紗を払って(名残惜しいけど笑)、
シンクの上に無造作に転がってる缶を見る。
 
 
 
 
 
 
「母さんのチューハイじゃん…」
 
ガックリと肩が落ちるのを自分でも感じた。
寝ぼけて、ただ単においしそうなの飲んだなコイツ…
 
 
「りょーたあー!なんか言った?」
 
「言ってない言ってない」
 
「あれー?そう?言ってないー?」
 
「うん」
 
 
 
ふう、と梓紗の横に腰を下ろすと、俺の腰に抱きついてきた。
ふいーと幸せそうな顔をしてる…可愛いなあ。
俺は頭をポンポンと撫でた。
「へへっ」って言ってすりすりし始めた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
やばい、可愛いぞ。
 
 
 
「梓紗?」
 
「ん~?」
 
いい加減、離してくれる?
 
「なんでえ?涼太あたしのこと嫌いなんだあ」
 
「いやいや、そーじゃなくて」
 
「嫌いならもー別れるもん。ばいばい涼太……」
 
「……はぁ」
 
「やっぱヤダあ、別れたくないよおー、大好きだもん」
 
「はいはい、ありがとう」
 
「りょーたはあ?あたしのこと好きぃー?」
 
「ん?好きだよ」
 
「やったあー、あたしも大好きだよお」
 
「はいはい」
 
 
 
 
 
 
すると、パッタリと声が途絶えた。
 
寝たかな、と思ってこのままじゃ俺が危険だと思い、
腰にへばりついてる梓紗を剥がそうと手を伸ばした時。
 
 
 
「りょおたぁ?」
 
「うお、起きてたの」
 
「あたしのこと好き?」
 
「好きだよ」
 
「んじゃあねえ…ちゅーしてぇ」
 
「……はい?!」
 
 
待て待て、酔いすぎなんじゃないのコイツ。
こんなこと絶対言わないよな、コイツ。
ていうか今までの会話とか冷静に考えたら、あり得ないよな?!
 
 
 
 
「はやくぅー。あたしのこと好きじゃないのお?」
 
「え、や、ちょ…」
 
 
完全うろたえてるよ、俺。
かっこわりー…、けど、どうしたらいいんだ俺。
 
 
 
んっ、て目を閉じて澄まし顔してるけど…。



 
…ええい、してしまえ。
なんで今だけこんなに緊張してるんだ、いつも通りにしろ!
…て、そんな軽い気持ちでいつもしてるわけじゃないけどね?
いや、いつもしてるわけでもないし、って完全うろたえてる!
 
 
 
「いいの?」
 
「はーやくぅ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
目を閉じてる梓紗にゆっくり近づく。
 
なんか、歯止めが利かなくなって、
今までしたことないくらい、深いキスになってしまった。
 
かつてない梓紗の可愛さに、理性がなくなった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
「…ん!」
 
 
梓紗が突然声をあげた。
 
俺はビックリして、唇を離す。
 
 
「ちょ、涼太!?」
 
「……え?」
 
 
 
明らかにさっきと違う。
 
 
「な、え、何?ちょっとどうしたの?!」
 
梓紗がうろたえ始めた。
 
 
「いや、こっちが何なんだけど、え?はあ?」
 
「涼太こそどうしたの!あ、あんなの…」
 
「お前さっきまで、え?よ、酔ってたじゃん!」
 
「……はい?全然覚えてない、何、酔うって」
 
 
何コイツ、こんな短時間で酔いってキレイに覚めるの?
 
はー?何俺、突然襲った最悪な奴みたいになってんじゃん!
 
 

 
 
「お前、冷蔵庫のチューハイ勝手に飲んで、勝手に酔ってたの」
 
「え」
 
「超可愛かったんだよ~、あたしのこと好きぃ?って」
 
「嘘つけ」
 
「まじだって!ずーっと俺の腰にまとわりついてたの」
 
「えー、なんかヤダ」
 
「うっわ、さっきとの違い!」
 
 
 
デレデレの梓紗から、急に元の梓紗に戻られると、
なんかさっきの引きずって調子狂うなあ…
 
 
 
「涼太ばっかり、なんかずるい」
 
「はあ?」
 
「あたしもそーいう涼太見たい」
 
「ヤダよ、やんないよ俺」
 
「演じろなんて言ってないよキモイ」
 
「……キモイってお前なあ」
 
「チューハイ飲んで?」
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
その後、無理矢理チューハイ飲まされて。
 
気が付いたら朝でした。
 
 
 
梓紗には「元の涼太がいい」って言われた。
 
 
 
 
 
梓紗によると、甘えられ過ぎて収拾つかなかったらしい。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
でも、俺はたまに酔った梓紗に逢うって決めたんだ。
 
 
 
 

拍手


 
バカは風邪ひかないんじゃなかったの?
 
 
「風邪ひいたから、今日学校休むね。
 ひかる、ごめんね」
 
 
 
 
 
俺の彼女・梓紗が風邪ひいたみたい。
 
朝は毎日一緒に行ってるから、メールが届いた。
 
まあ、バカつっても頭は俺よりいーけど笑
 
 
 
 
学校にも俺休みって連絡入れたし、
コンビニで風邪ひきグッズ買ってきたし。
ゼリーとか熱冷ましのシートとか。
 
 
 
 
 
 
 
ピンポーン。
 
 
 
 
さっきから何度も鳴らしてるんだけどなー、
 
ダルくて起き上がりたくないのも分かるけど。
 
開けてくれなきゃ、俺、入れないじゃん!
 
 
 
おそるおそるドアに手を伸ばして引いてみる…あれ、開いちゃった。
 
 
 
 
 
 
「おっじゃましまーす…」
 
ゆっくりと家の中を伺いながら、足を踏み入れる。
 
…誰もいないみたいだ、梓紗はどこだ?
 
 
居間を覗いてもいなかった。
ってことは、部屋にいるのかな。
 
 
階段を音をたてないようにのぼって、部屋の前に立つ。
…梓紗は風邪をひいている。
そう肝に銘じて、部屋の中に入る。
 
 
 
「んぅ……」
 
部屋に入るなり、可愛い声を出す風邪ひきさんを発見。
昨日寝たままの格好で布団にくるまってる、寝てるみたい。
 
 
 
「梓紗ちゃーん?照くんがお見舞いに来ましたよー」
 
そう言ってベットの横に屈んでも反応は無し。
ちょこっと出てる頭を撫でてみると、「む」と言った…可愛い。
 
コンビニの袋を机の上に置いて、もっかい呼んでみる。
 
 
「梓紗?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ひかる?!」
 
 
 
 
 
アレ、気付いた?
 
 
「な、なんでいるの?!」
 
 
 
 
 
風邪ひきさんは、風邪ひきさんじゃないみたいに驚きだした。
 
「え、だからお見舞い」
 
「うつっちゃうよ」
 
「大丈夫ですー」
 
そう言ってガバッと布団にくるまりだした。
 
 
「?」
 
「ダメ…ひかるにうつしたくない」
 
「うつんないよ、だいじょーぶ」
 
「学校に行って、あたしは大丈夫だから」
 
 
 
 
 
 
「あー…、あっそ。じゃ、学校行くわ」
 
「…」
 
「んじゃ、コンビニで買ってきたの置いとくから。
 なんかあったら連絡してね、ばいばい」
 
 
 
風邪ひいてる彼女相手にちょっと意地悪してみる。
…風邪ひいてるんだってば、優しくしろよ俺。
 
 
 
部屋を出た…フリをする。
梓紗はくるまってるから、分かんないかな?
 
 
 
 
「…バカひかる。ホントに帰んなくていーじゃんバカ」
 
 
 
 
 
 
 
弱々しく呟いた梓紗。
ありゃ、弱ってるのにさすがに今のはなかったか。
 
 
 
「バカ2回も言うなよ」
 
 
 
「ひかる」
 
目だけ出してる梓紗はちょっと涙目だった。
ごめんね、でもなんだか可愛いよ…じゃない、風邪ひいてるの!
 
 
「ほ、ほんとに帰っちゃったと思った…」
 
「俺が風邪ひいてる彼女置いて帰るような奴に見える?」
 
「………うん」
 
「言ったな、お前ー!」
 
 
 
布団を強引にめくって、梓紗の顔を見る。
熱い…だろうね、布団かぶってたんだから。
少し汗かいてて赤くて、楽にしてあげたいと思った。
 
 
 
 
「ひ、かる…」
 
「ん?」
 
「うつるから、もちょっと離れて…」
 
「やだ」
 
 
 
 
 
 
 
そう言って無理矢理キスをした。
 
風邪がちゃんと俺にうつってくるように、深いキス。
 
 
「だめ」って小さい声で言ってたけどお構いなし。
 
梓紗に抵抗する力なんてないから、俺は続行する。
 
 
 
 
 
 
 
 
梓紗がさすがに苦しそうだったから、ゆっくりと顔を離す。
 
 
「これでうつったと思う?」
 
「完全、に、うつっちゃ…ったよ、」
 
息が整えきれなくて、途切れてる言葉も愛しい。
 
 
「じゃあ、梓紗が楽になるから良かった」
 
「ひか、るってホント、ばか…」
 
「バカでいいよー」
 
 
 
 
その後は梓紗の額にシートを貼って、寝かしつけた。
 
歌ってやろうか?って言ったけど、あっけなく却下された笑
 
「そのかわり、手つないでて」って可愛いお言葉をもらえたので、
 
別に何に問題もなかったけどね。
 
 
 
 
 
 
 
 
明日は俺が学校休む予定だから、看病に来てな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
の、はずだったのに。
 
俺は全くピンピンして、完全平熱。
 
 
 
「うつんなくて良かったじゃん」
 
「アレじゃ足りなかったんだよ、もっと深くなきゃ」
 
「ばかじゃないの?!超苦しかったし」
 
「まあ可愛かったからいーじゃん」
 
「うるさい!」
 
 
 
 
 
 
 
ま、可愛かったからいーじゃんっ♪
 
 
 
 
 

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