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ドリーム小説
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Can I love?  *two* ~main side~


今日は裕翔が仕事で朝は遅刻。
11時くらいには終わって学校来るらしい。
だから1人で登校…のはずだったんだけど、何故か涼介と同行。
後ろから叩かれたかと思ったら涼介が満面の笑みで立っていた。
そして、すごく何か言いたそうな顔をしてるんだ。

「…ねぇ!!聞いてよ、梓紗!!!」
『ん?どうした涼介』
「俺さ、ドラマ!!出れるんだって!!どうしようーっ!!!」
『嘘、良かったじゃん!!どんなやつ??』
「何か神木クンとか志田さんとか要さんとか出るんだって!!!」
『ええ?!何それ、すごくない?!』
「探偵学園Q…ってやつなんだけど…知ってたりする??」
『うっそ?!知ってたりするよ!!!すごいじゃん、誰役なの?』
「え、梓紗知ってるんだあ!俺はまだ原作読んでないんだけど、天草…なんだっけ。
 天草流っていう役だった気が…??」
『え?!』
「え?!なんだよ!!天草流ってどんな人なの?俺に合ってないの?!」
『ええええ?!天草流?!何でだよ!何で涼介が天草流?!合ってないとかじゃなくて、え?!』

涼介はそんなに驚いていないみたいだったけど、原作を知っているアタシはかなり驚いた。
だって、この涼介がだよ??
いつも笑顔だし、ジャニーズなのに変顔とかモノマネとか平気でするし。
あのクールで人には決して笑顔を見せないような流を涼介が…??

『あはははっははははっはは!!!!」』
「な、何だよ?!」
『涼介が流とか想像できないよ!まず原作見てみなよ!絶対にえ?!って思うからさ』
「うん。今日買いに行くつもり…」

しばらく涼介のドラマの話をしていたら学校が見えてきた。
すると、曲がり角からひょこりとエナメルを背負った可愛い顔の学ランが出てきた。
…知念クンだ。

『あ、知念くんじゃんっ!!気付かないかな??知念くーんっ!!!」』
「あホントだ」

すると、知念クンはこっちに気付いたようで、笑顔で振り返る。
大きく手を振って立ち止まってアタシらが到着するのを待っている。

「おはよう、山ちゃん、梓紗ちゃん」
『おはよう、知念クンっ』
「うす」

…やっぱりちぃは何か考えてる。
俺が梓紗を好きなのを利用して…何する気だ…??
それに昨日の「僕は!!!狙ってない」っていうのは…どういうこと??
僕は!!!って全力で否定してることからして、誰か狙ってるのかな。
うー…ん、、、梓紗を狙っていそうな人?…わかんねぇーよぉ!!!

「梓紗ちゃんさ…僕のコト、【知念クン】じゃなくていいよ?」
『え?』
「だからさ、山ちゃん達みたいに【ちぃ】って呼んでくれてもいいし、
 別に【知念】でも【侑李】でも何でもいいし…【知念クン】がいいならいいけど…」
『じゃぁー…侑李クンて呼ぶよ!!知念クンって呼んじゃうかもだけど…』

…何だよ、それ。
俺だって最初の頃は「梓紗ちゃん」って呼んでたけどさ。
裕翔に「山ちゃんが【梓紗ちゃん】?!キモいよー」って言われなければ、
今でも梓紗ちゃんって呼んでたかな??
あの時裕翔が同時に「梓紗が【涼介くん】?!2人してどうしたの!?」なんて言ってなければ、
お互いこんなに親しく話すこともなかったのかなぁ…。
今、こうして思うと裕翔のありがたみが身にしみてくる。
つか、そもそも紹介してくれた時点ですごい奇跡だけど。

「梓紗ちゃん……かぁ…」
『何よ、涼介。気持ち悪い』
「俺も昔は呼んでたなぁ…と」
「ええ?!山ちゃん呼んでたの?!僕はてっきり会った初日から呼び捨てだと…」
「俺は、そういう馴れ馴れしいのヤなの!!」
『そうだねー呼んでたねー。可愛かったね、あの頃の涼介は。
 アタシも涼介クンって呼んでたしねー…うん』
「何それ、可愛いって…褒めてんの?バカにしてんの?」
『うー…ん・・・・1:9くらい』
「は!!そういうコトいうと思ってたよ…」
「嘘嘘~!!可愛いが9!!」
「ふは、そういうコト言うんだ」
「あはははは!!!!」

知念ク…侑李クンが大笑いする中、アタシ達は言い合ってたけど、
涼介に言われてみれば、アタシも「梓紗ちゃん」って呼ばれてたんだなぁ…。
まだ2年くらいしか経ってないのに、遥か昔に感じるよ。

『侑李クンも好きなように呼んでいいからね♪』
「うん。でも僕は梓紗ちゃんって呼ぶよ」
『マヂで?じゃ、それでいいよっ』


それからペラペラ3人でくだらないコト話してたら玄関にまで到着。
靴を履き替えてたら沙絵が肩を叩いてきた。

「おはよう、梓紗!!」
『おはよう』
「ねぇ、アレって山田クンと知念クン?!」
「はは、そうでしょうねぇ…侑李クンに話しかけてきたら??」
「えー!!!でもそういうの学校でするのウザくない?!」
『はは!!沙絵分かってんじゃんっ!!』
「今度自然に話しかけるよ。今は見てるだけで十分♡あぁ…可愛いなぁ。
 あ、そういえば今日裕翔いないじゃん!どうしたの??」
『何か朝早い撮影があったんだってー。終わり次第来るらしい』
「そっか」

沙絵と話しながら靴を履き替えていると、
涼介が4組の靴棚の方へかけこんできた。
しかも結構困った顔で。

「梓紗ぁー。教室まで行こうー」
『え?!何で。侑李クンと行けばいいじゃんっ』
「だって意味分かんないコトめっちゃ言うんだもーん」
「え?僕別に言ってないけど」
「言ってんじゃーんっ!!!」
『何何?!なんて言ったの?!』
「それはー…言えない」
『何それ!!!』
「ちちちち、知念クン!!!」
「あ、おはよう♡」

突然の知念侑李にビックリする沙絵。
まぁアタシも初めて見た時は結構ビックリしたけどね。
だってこんな可愛い子を同じ学年だなんて…ねぇ。

「あ、あたし、梓紗の友達で、沙絵です!!!初めまして!!!」
「初めましてー。梓紗ちゃんとよく一緒にいたから顔知ってるよー。
 沙絵ちゃんっていうんだぁー…よろしくね♡」

…っ、か、可愛い♡
つか、涼介すごい目で侑李クン見てるけど…。
そんな目しなくたってさー…可愛さではアンタの方が何億も劣ってるからw

「山田クンも…初めまして!!沙絵です」
「はじめましてーっ。沙絵ちゃんのコトはね、少しだけ梓紗から聞いてたんだ」
『1回しか話したコトないけどねー』
「え?!何言ったの?!」
『別にー』
「いや、はっしーのファンだっていうのしか聞いてない…よね??」
「へぇー、はっしーのファンなんだぁ!!はっしーカッコいいもんねー♡」
「あ、実は知念クンのファン…でもあって…」
「え?!そうなの!?嬉しい!!ありがとうございます♡」

侑李クンもいつにも増してハートの数が多いけど…。
可愛いからいいか。
涼介もいつになく優しい口調で…アタシのときはどうした。

「それじゃ、またねー♡」
「んじゃ」

そう言って教室に入って行った2人。
アタシ達は自分の席へと着く。

「やっばい、知念クンと話しちゃった…どうしよう!!!」
『良かったじゃんー♪あとは、はっしーと遊びに行けたらいいよねー』
「だよね!!!やっぱりそれなんだよね!!!」





ドラマの出演が決まり、テンションが高いまま通学路へ。
これは今すぐ誰かに伝えたいと思い、いつもより早く家を出た。
すると目の前には梓紗らしき人影が…いや、アレは完全に梓紗だ。
朝から梓紗に会えるなんて…しかも、何故か梓紗1人。
裕翔はどうしたんだろう。
俺はすぐに梓紗に声をかけようと思ったが、やはり人が多い。
多分、俺も恥ずかしいし、梓紗も恥ずかしいだろう。
俺は梓紗に気付かれないように早足で梓紗の後ろに着く。
俺は少し控え目に梓紗の狭い肩を叩く。

「よっ!!」
『おおっ、涼介』
「ガッコまで一緒行こうぜっ」
『うん』

ああ、ドラマの出演決まったの、すごく言いたいなぁ。
でも突然ドラマの話とか…梓紗引いたりしないかなぁ…。
いいや!!!言っちゃえ!!!

「…ねぇ!!聞いてよ、梓紗!!!」
『ん?どうした涼介』

髪を少しイジってこっちを振り向く梓紗。
やっぱり可愛くて仕方ない。

「俺さ、ドラマ!!出れるんだって!!どうしようーっ!!!」
『嘘、良かったじゃん!!どんなやつ??』

梓紗は俺の出演が決まったことに喜んでくれた。
それからは内容のコトで盛り上がった。
天草流が涼介?!ってめっちゃ言われたけど…何とかなるでしょ。
どんな人なのかなぁ…今日原作の漫画買いに行ってみよう。

しばらくすると奥の曲がり角からちぃが出てきた。
やっぱりちぃの可愛さと梓紗の可愛さは違うのかなー…。
ちぃに気付いた梓紗は全力で手を振ってた。
少しちぃに妬けたけど、そこは平常心を保たなきゃ、ちぃにまた何か言われる。
ちぃに会ってやっぱり思いだすのは昨日のこと。
…やっぱりちぃは何か考えてる。
俺が梓紗を好きなのを利用して…何する気だ…??
それに昨日の「僕は!!!狙ってない」っていうのは…どういうこと??
僕は!!!って全力で否定してることからして、誰か狙ってるのかな。
うー…ん、、、梓紗を狙っていそうな人?…わかんねぇーよぉ!!!

「梓紗ちゃんさ…僕のコト、【知念クン】じゃなくていいよ?」

…は?!
何、何を言い出すんだよ!!
え、もしかしてこれって計算?!それとも素で言ってんのか?!

【ちぃ】でも【知念】でも【侑李】でもいいとか…。
しかも、梓紗は【侑李クン】って呼ぶよ♡とか…。
…何だよ、それ。
俺だって最初の頃は「梓紗ちゃん」って呼んでたけどさ。
裕翔に「山ちゃんが【梓紗ちゃん】?!キモいよー」って言われなければ、
今でも梓紗ちゃんって呼んでたかな??
あの時裕翔が同時に「梓紗が【涼介くん】?!2人してどうしたの!?」なんて言ってなければ、
お互いこんなに親しく話すこともなかったのかなぁ…。
今、こうして思うと裕翔のありがたみが身にしみてくる。
つか、そもそも紹介してくれた時点ですごい奇跡だけど。

「梓紗ちゃん……ねぇ…」
『何よ、涼介。気持ち悪い』
「俺も昔は呼んでたなぁ…と」

気持ち悪い…かぁ。
梓紗は絶対ちぃとかには言いそうにないな。
裕翔には言うコトあるだろうけどね。
まぁ、そういう点では俺の方が勝ってる……とか何思ってんだよ俺。
勝ってるとか負けてるとか…そういう風に考えちゃうのか…。
ヤダな、俺。

『そうだねー呼んでたねー。可愛かったね、あの頃の涼介は。
 アタシも涼介クンって呼んでたしねー…うん』

梓紗の口から出た【可愛い】と久々に聴いた【涼介クン】が、
頭と身体の中をこだまする。
照れ隠しと嬉しいのがバレないようにとっさに出た言葉が。

「何それ、可愛いって…褒めてんの?バカにしてんの?」

あーあ。バカに決まってんだろ。
何でそういうコトしか言えねーかなぁ…俺。
でもこうやって梓紗と冗談言い合えるのも楽しいし、いっか。

学校に到着し、玄関で靴を履き替えていると。

「涼介クン♡」
「な、何だよ!!」
「…って、呼ばれてたんでしょ??」
「別に…ハートは入ってないけど…」
「今でもそう呼ばれたい??」
「思わないけど…って、何でそゆこと聞くんだよ!!!」
「べっつにぃーっ!!山ちゃんってすごい動揺するから面白いっ♪
 あーでも【侑李くん】だって。僕的には呼び捨てでも良かったのに」
「へぇー」
「ねぇ…どうやったら呼び捨てにしてもらえるかなぁ??」

そう言って迫ってきたちぃの顔はいつになく黒い。
これは俺を早く告らせようとしてる作戦に違いない。
まだちぃには「梓紗が好き」って言ってないのに決定してるっぽいし。
こうなったら意地でも告ンねぇーぞ!!!

そして俺は行き場をなくして、梓紗のもとにかけよるんだ。

「梓紗ぁー。教室まで行こうー」

~*END*

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