ドリーム小説
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「お前さ、玉森ンことまだ好きなんだろ?」
「うん、」
「アイツ何気人気あんだから、早くしねーと誰かにとられんぞ」
「う…そうやってニカは簡単に言うけどさー?!」
「別に簡単に言ってねーだろ」
玉森くん…。
カッコいい、アレは絶対カッコいい。
「はあ…」
「玉森ばっか見てんな、キモい」
「なんだよ、さっきと言ってること違う」
「見過ぎなの、お前は」
「ちょっとあんたがそこにいると、丁度見えない」
「はいはい…」
そう言ってニカはスッと身体をずらした。
そんな、知ってるよ、カッコいいことなんて。
一目惚れなんて絶対しない自信あったもん、アタシ。
なのに一目でおちちゃった。
「おい、梓紗」
「ん?」
「玉森、来たよ?」
アタシはニカの姿が目の前にあって、
玉森くんが近付いてきてること知らなかった。
「え、」
ちょっと身体をずらして、ニカの背中から顔を出す。
「さっきからスゴイ邪魔なんですけど」
玉森くんはアタシを見て冷たく言った。
「あ、ごめ…」
「橘さんじゃなくて、二階堂が」
「はあ?」
「…え?」
「二階堂が丁度橘さんにカブってて邪魔なのー」
「…ん?」
「見えないでしょ……梓紗が」
アタシはその言葉を聞いて、何やら倒れたらしい。
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